センターレス研磨加工
神戸製作所のセンターレス研磨加工が選ばれる理由
円筒研磨の精密度と引抜き加工の連続加工性の良いところを併せ持つのが、センターレス研磨加工です。 神戸製作所では、OA機器部品のシャフトに始まり、現在では自動車向けの精密マイクロシャフトの量産実績があります。
公差レンジ3μmの量産加工維持など、弊社が最も得意としているNC自動旋盤での精密加工と合わせることで、お客様からの高度な品質要求にお応えします。
理由1:半世紀にわたるセンターレス研磨加工の歴史
Since 1959
OA機器部品の量産開始
最大600mmの長尺シャフトで表面粗さRy0.4、外径公差を5μm管理。
Since 2012
自動車部品の量産開始
最小φ4のマイクロシャフトの量産に挑戦。
真円度1μm以下、円筒度3μm以下を維持。
Since 2018
制御装置部品の量産開始
φ14の自動車向け制御装置部品。
熱処理後に真円度3μm以下、円筒度5μm管理。
OA機器の長尺シャフトにおける厳しい表面粗さ精度・外径公差維持に始まり、φ4~φ14の短尺での真円度維持、NC自動旋盤加工からの一貫生産など、約半世紀にわたりお客様のご要望に向き合い柔軟に対応してまいりました。
これからも、形状や全長、表面処理加工を考慮し、要求品質を満たした量産を実現いたします。
理由2:自動車向けマイクロシャフトを安定供給
当社では自動車向け精密マイクロシャフトの加工実績が豊富です。
NC自動旋盤加工と、センターレス加工による仕上げを社内一貫生産。
中でも面粗さ、真円度の精度要求が厳しい製品を得意分野としております。
<主な用途>
- ■重要保安部品
- ■トランスミッション部品
- ■操作系機能部品
- ■制御装置部品
理由3:安定品質での量産体制
私たちが手がける精密部品は、真円度・円筒度・面粗度、外径公差などあらゆる点で厳しい精度が求められます。
そこで私たちは、センターレス研磨加工技術の向上に加え品質管理体制の徹底に力を入れています。
作業者の教育を通じ、各種測定機を使いこなすことで高精度を保証するなど、お客様の期待にお応えする活動を実施しています。
公差レンジ3μmを実現するセンターレス研磨加工
Point1
イソナイト処理後の研削加工
製品要求
イソナイト処理にて表面硬度を上げ、その状態で表面から20μm研削加工を行い、外径公差レンジ6μmまで仕上げます。
表面から20μmの深さでの内部硬度を保証しています。
Point2
長尺シャフトの研削加工
製品要求
長尺物の加工の対応は600mmまで可能です。シャフトの研削加工に20年の実績がある弊社の得意分野で、長尺品の高精度加工を得意としております。
Point3
NC自動旋盤加工との複合加工
製品要求
NC自動旋盤加工とセンターレス研磨の組み合わせです。熱変形を考慮した加工で、熱処理後の真円度、円筒度の管理にノウハウがあります。
センターレス研磨 加工スペック
加工サイズ | |
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Min.φ3 ~ Max.φ20 |
加工精度 | |
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寸法公差 | 外径公差:6μm (センタレス込:3μm) |
真円度 | 5μm |
円筒度・平面度・平行度・直角度 | 10μm以下 |
面粗度 | Ry0.2以上 |
対応ロット数量
- φ20以下 10,000~300,000pcs MAX 500,000pcs
※φ2~φ20に対応しています。
※径や形状により対応数量が異なりますので、お問合せください。
※試作から対応していますので、お申しつけください。
センターレス研磨加工 製品紹介
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高精度センターレス研削加工(真円度3μm、円筒度5μm等)
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主要スペック:
外径:φ13mm、内径φ3・φ1.5、高さ25mm
外径真円度3μm、円筒度5μm、外形公差レンジ10μm、端面の打痕なきこと。 -
生産量:
100,000ケ/月
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自動車 ソレノイド部品
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主要スペック:
【外径】公差6μm、真円度1μm、円筒度3μm
【硬度】 表面から20μm:600Hv0.1以上 -
生産量:
150,000pcs/month
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